フォロワーさんの名前を使って適当な創作をするⅡ-4

創作小説

あの作戦から1週間。
私(まゆぷん)たちはポスター貼りに走り、ご近所さんに伝え、
この町(華火)にはあのゲーセン(ひらがなであおき)が無くなることを知らない人はいなくなった。

私(まゆぷん)は毎日あおき(ひらがなであおき)を訪ねて様子を見たが、
いつも誰かしらが訪ねてきてはいたが、大盛況、という具合にはいたらず、今一つ効果を感じられずにいた。

(このままじゃ、閉まっちゃうよなあ)

毎日twitterも更新してはいるが、全くバズる気配もない。
毎日色んな人と写真を撮って「あおきへおいでよ!」とかやってるだけじゃ、だめなのかな。

クラファンサイトも立ち上げたが、支援金はたったの2万円。
・・・2万あるだけいいのかな。

テトリスをしながら、ぼーっと考え事をしていたその時だった。

スマホが凄い勢いで鳴り出したのだ。

「えっ、ちょっと、なにこれ!」

急いでスマホを開くと、twitterの通知が止まらない。
「嘘、バズってんの?なんで!?」

どうやら、昨日のツイートがバズったようだった。
でも、一昨日と内容はそんなに変わらないやつだったんだけど。

「【拡散希望】華火町(華火)のゲーセンへおいでよ!(ひらがなであおき)皆が来てくれないと閉店しちゃいます!クラファンもしてます、ご協力お願いしてます。」

こんな内容と私(まゆぷん)と、昨日は今通ってる中学の同級生(ヒロぽん)さんとゲーセン(ひらがなであおき)の前で撮った写真をのっけただけだったのに。

よくよく追ってみると。。。

引用RTされて、それがすごいRTになって、そこから私(まゆぷん)のtweetに引火しているようだった。

引用RTをしているのは。。。
あの有名アーティスト(L’Arc~en~シゲル)じゃない!!

「この町(華火)は僕(L’Arc~en~シゲル)の育った町でここ(ひらがなであおき)にもよく通ったなぁ」

まさかの展開に私(まゆぷん)は目を疑った。
芸能人、連れてこられなかったけど、釣れたじゃん・・・

それからというもの、そのバズったツイートから、有名youtuber(ジン)が撮影にきたり、
有名アーティスト(L’Arc~en~シゲル)のファンが聖地巡礼で遊びにきたり、
TV局の撮影が入ったり、それを見てまた人が遊びにきたり、

ひらがなであおきは大変活気づいたのだった。

・・・作戦とだいぶ違うけど、結果オーライ。でしょ?
クラファンも、気づけば100万程度まで膨れ上がっていた。

そんな激しい一週間が過ぎた頃、小学校の同級生(Lady VF)から電話がかかってきた。

「あ、もしもし?私だけど。なんかね、こっちであおき(ひらがなであおき)を全面的に支援したいって人が現れたみたい。パパ(ばぶちち)経由なんだけど。」

「マジ!?すぐ店長(小林)さんに言ってみる!」

残り2週間で、まさかの。願ってもいない直接の支援!
私は急いでゲーセン(ひらがなであおき)へ向かった。





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