フォロワーさんの名前を使って適当な創作をするⅡ-1

創作小説

それはそれは、本当に急な話。
「店をね、畳もうと思うんだ。」
青年(小林)がそう呟いた。

私(まゆぷん)は耳を疑った。
店を、畳む?
このゲーセン(ひらがなであおき)を?

「どうして?今でもいろんな人に愛されてるじゃないですか!」

私(まゆぷん)は、こんなに愛されたゲーセン(ひらがなであおき)を知らない。
父(まんじ)の代から、ずっとこの町で愛され続けてきたゲーセン(ひらがなであおき)だ。

最新のゲームはないけれど、少し古い筐体に懐かしいゲーム、誰がやるのかわからないようなガシャポン。

その全てがこの町の人に愛され、恐らくここ(ひらがなであおき)に来たことない子供はいないのではないだろうか?

「未来がね、見えないんだよ。」
青年(小林)は寂しそうに続けた。

「大人になってみんな都会へ出ていってしまうし、子供も随分減ったろ?
 それに今の子達はゲーセンより、家でゲームを楽しめるから・・・。」

それを聞いて私(まゆぷん)は何も言えなかった、だって、その通りだったから。

「ちょうどね、ここを買いたいって人がいるんだ。隣の敷地の工場を広げたいらしい。
 いい機会かなと思ってるんだ。」

夕暮れを過ぎ、もう空は暗くなっていた。
私(まゆぷん)は少しの電灯しかない暗がりの道をとぼとぼと歩いた。

あおき(ひらがなであおき)、なくなっちゃうんだなあ。

ゲーセン「ひらがなであおき」(ひらがなであおき)は私(まゆぷん)にとって、特別な場所だった。

最初は父(まんじ)に連れられて。パズルゲームをしたり、ガシャポンさせてもらったり。
先代の店主(HIS)にもとてもかわいがってもらったのを覚えている。

どうしても学校に行きたくない日、かくまってもらったこともあったな。

少し大きくなってからは、学校の友達(Lady VF)と遊びにきたり、
「ひらがなであおき」(ひらがなであおき)で知り合った人もいたな。
会わなくなって、久しいけど、みんな元気かな・・・。

「ひらがなであおき」(ひらがなであおき)の思い出がどんどん溢れてくる。


「『ひらがなであおき』はね、子供達にも、どんな人でも読めるように、ひらがなにしたんだ。
  色んな人に愛されるゲーセンであるように、願いを込めてね。」


先代の店主(HIS)の言葉が頭をよぎる。

なくなっちゃうんだ。
私(まゆぷん)の大好きな場所。

色々な思い出を振り返りながら、家についた私(まゆぷん)はベッドに倒れ込んだ。

・・・・私(まゆぷん)、これでいいのかな。
こうして、悲しんで、そしてあのゲーセン(ひらがなであおき)を見送るしかないのかな。

答えはすぐに出た

そんなの絶対に嫌だ!!

私(まゆぷん)は勢いよく起き上がり、スマホを取ってすぐに電話をかけた。
懐かしい、小学校の同級生(Lady VF)へ。

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