【Jump King】クリアの先にあるもの【ネタバレ有】

山田哲子

【3日目】プレイ時間:7時間

昨晩、考えに考え、この日、午前は仕事だったものの、移動中もJKのイメトレはガンガンに行う私。

「そう、私はもう思いのままに飛べるはず」

ウキウキ気分で会社から帰り、自宅で家事を済ませ、PCの電源をつける。
今日こそ教会まで行けるかもしれない。あそこまで行ければひと段落。
いや、もしかしたら、クリアもできるかもしれない。
そんな期待を抱き、プレイ開始。

ところがどっこい、今までの飛び方から考え方を変えたせいか、思いのほか上手く飛べず、なかなか慣れない。

焦るな、焦るな。今は練習してるからしょうがない。

そう自分にいい聞かせながら、飛び方を自分に落とし込む。
が、しかし、時間は過ぎていくばかり、多少慣れてきても、以前飛べた所が飛べなくなったり、飛び方がわからなくなっていく。

もう、頭はパニックである。

新しいステージを2画面ほどは進めたが、それ以外に進捗はなく、なんなら再度下水(2面)まで落とされてしまし、これはマズイ!!とばかりに延々とプレイしてしまい、この日は悔しさのあまり、夕食後もさらにプレイ、いつもより2時間近く長くプレイするものの、進捗はなく、続けたい気持ちもあったが、さすがに疲れているし、ジャンプの精度も明らかに落ちているので止めることに。

あんなにたくさん考えたのに、という悔しさと上手くできない自分に苛立ちを覚えつつ、今日も酒が飲めない現実の中、眠りに落ちたのでした。


【4日目】プレイ時間:5時間半

昨日の不甲斐なさは一旦忘れ、今日はもう苦手なメカブシルバニアハウス(4面)に出来るだけ落ちない、を死守することを心に決めてトライすることに。

昨日後半はめちゃくちゃだったジャンプも、寝て疲れが取れたのが、そこまで悪くなさそう。

それでも何度かメカブハウスに戻されるも、メカブ恐怖症を克服したようで、後半はかなりすんなり戻れるように。

新しい雪山ステージはそこまで苦労せずに進むことができ、この日、夢にまでみた教会へ辿り着く。

私の気分はもうフランダースの犬
私はネロ。癒してくれたクマのぬいぐるみはパトラッシュ。
教会が大聖堂に見えてきました。

疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ……

しかし寝るわけにはいかない!!
私はまだ登らなくてはならないのだ。。。

とはいえここで一旦セーブみたいなものなので(これ以上、よほどのことがない限り落ちないので)、この日はここで終了することに。

この日は安堵感からか、JKを始めてから一番よく眠れました。


【5日目】プレイ時間:3時間弱

さて、いよいよ教会からです。
もはや大詰めといっても過言ではありません。
今日は。今日こそはクリアしてやる!!

物凄く気合いが入っていたのですが、ここまでに20時間以上JKに費やしてきた成果なのか、飛べる飛べる、なぜかすいすい飛べます。
今までのように下に落ちすぎることもないのもあり、精神も今までよりずっと落ち着いている為か、教会もそこまで詰まらず、すべって難しそうだった氷面も、今までと比べたらかなりいいペースで先に進めます。

これがJK筋か!!

噂のJK筋を体感した瞬間でした。
私がこれまで費やした20時間は決して無駄ではなかったのです。

そしてラストステージの塔も、これまでの経験と、落ちても教会で済む=そこまで詰まるところがない安堵感がよい精神状態を生んでくれた為、かなりいいペースで進むことができ、

なんと教会到達から3時間未満でお姫様が見えた!!

会いたかったよ~!!

ここで一息入れて、そして、よーく間合いをみてジャンプ!

乗ったぞー!

そして

やったー!

無事クリア~!!嬉しい!

・・・しかし思ったよりも後半があっさりとクリアできてしまい、なんていうんでしょう、ここまでめちゃくちゃ苦労したのに、

「え、終わり?」

感は多少否めない最後になってしまいました。
それだけJK筋が発達した証拠ということにしておきます。

「始めちゃったんですか!」
「よーあんなのやるなー」

と呪いのゲームのように言われるJumpKing。

途中、何度も「ここから急に覚醒して5分くらいでクリアできないだろうか」と思ったり、「これ私クリアできるんだろうか」といったネガティブな思想が過りましたが、

クリアしてみると、やはり「やってよかったな」という気持ちになりました。

最初なんか、全然つまんないんですよ。上手く動かないし。登ったってすぐ落ちるし。

でもね、登れると嬉しいんです。今まで見えなかった景色が見えると嬉しいんです。例えそこからまた落ちようと、そこに辿り着いたことが嬉しいです。

それに落ちても、何度も何度も繰り返せば、必ずそこに戻ることがきます。自分の気づかない間にジャンプの精度が上がったり、間合いの感覚やコツがわかってくるんです。

人によって、得手不得手があるように、JKもHSAのように最初からそこそこ速く登れる人、なかなかコツが掴めずに、私のように落ちて登って繰りかえす人がいますが、それでも、同じクリアしたことには変わりありません。

辛くても、しんどくても、上達の兆しが見えたら、嬉しくて楽しくて。
それって格ゲーにも似た感覚だなあって。

練習してもなかなか結果でなくて、辛い時間があります。

新しい段位(ランク)になったら嬉しい、落ちたら悲しい。
新しいことができるようになったら嬉しい。上手くできなくて辛い。
そんなことの繰り返しです。

それでもやっててよかったと思える瞬間、大事な大会で勝ったり、勝てない相手に勝てたり。そんな瞬間があるから続けられるんだと思うんです。

格ゲーマーがJumpKingどんどんハマっていく気持ちがわかるような気がしました。

そして、誰しもが始めて後悔するのに、また裏面、裏裏面と始めてしまうのは何故なのか。。。。

それはゲーマー故の
「これだけやったんだから、上達してるんじゃないか?試したい。」
という、ゲーマー魂そのものの象徴なのではないかと思いました。

もっと強い奴と戦いたい ってやつ。

久しく味わっていなかった、そんな一言では言い表せない気持ち達をJumpKingは思い出させてくれました。

クリアの先にあるもの、ぜひプレイして味わっていただければ幸いです。






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